月末は「野菜をたくさん食べる日」?

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月末は「野菜をたくさん食べる日」?

月末は「野菜をたくさん食べる日」?

2022/05/31

「菜(さい)の日」とは?

 色鮮やかな夏野菜たちが、誇らしげに店頭で自己主張する季節となりましたね。
春先からの天候不順に加え、海外情勢の煽りも相まって、
一部の野菜の品薄や価格の高騰が続いていますが、
野菜が私たちの健康維持向上に欠かせない食材であることは、疑いの余地がありません。


 毎月、31日は『菜 (さい) の日』です。
耳慣れない名称ですが、2016年に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された正式な記念日です。

  「1日5皿分(350グラム)以上の野菜と200グラムの果物を食べましょう」
をスローガンにした健康増進運動「5 A day 」を掲げる一般社団法人「ファイブ・ア・デイ協会」が
「31」を野菜の「さ (3) い (1) 」と読む語呂合わせから、毎月31日を「菜(さい)の日」と制定しました。

 野菜中心の健康的な食生活を広めることが目的ですが、
月末である31日は「カラダの決算日」でもある、として、毎月、食生活を見直し、
健康増進につなげるという継続的・定期的な取り組みを行うことは大切ですよね。

 

 ところで、日本人の野菜摂取量は、現状どうなっているのでしょうか?

年齢調整した野菜摂取量の平均値の年次推移(20歳以上)

厚生労働省「令和1年(2019) 国民健康・栄養調査」より

 

 厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によると、
日本人の野菜摂取量の平均値は280.5gで、
男性288.3g、女性273.6gであり、
健康増進運動「5 A day」が提唱する目標値、
『1日350グラム以上の野菜と200グラムの果物を
食べましょう』
には遠く及ばないことがわかります。

世代別野菜摂取量の平均値


厚生労働省「平成 28年国民健康・栄養調査」をもとに作成

 

 年齢階級別に見てみますと、
男女ともに20〜40 歳代で少なく、
60歳以上で多くなっていますが、
いずれの世代でも 350グラム/日 には
届いていないことがわかります。

 

 世界に誇る「健康長寿国」であるはずの日本で、
このように慢性的な ”野菜不足” が起きている原因はどこにあるのでしょうか?

 ある調査によると、日本人で「野菜を積極的に摂りたい」と答えた人は全体の72% おり、
意識そのものは決して低いとは言えないようですが、にもかかわらず摂取量を増やせないのには、
調理法やライフスタイルにも要因があると考えられます。

 日米における野菜の調理法を比較したところ、
アメリカでは、サラダやハンバーガーの具として生で食べる以外にも、
蒸しもの、焼きものとして食べたり、さらには加工品としての摂取量も多く、
トマトソースなどを使った調理、ジュース、スムージーなど、バリエーションが豊富であるのに対し、
日本では、生食や炒めものの割合が高く、摂取方法に偏りが見られるようです。

 特に、忙しい人や若い人でも手軽に食べやすく、ヘルシーなイメージのあるサラダとして生食する場合は、
カサのわりに思ったほどの量を摂取できていないのです。

 では、日本人の「野菜不足」を解消するには、どのような方法があるのでしょうか?

野菜摂取量を増やすには?

 「野菜の摂取量が足りている人、足りていない人では朝食が違う!?」
https://www.kagome.co.jp/vegeday/nutrition/201706/6783/
では、朝食を充実させることが、野菜摂取量を増やすカギであると説いています。

 欧米型の食生活を好む人が増え、朝はパン食というご家庭も多いかと思いますが、
トーストとコーヒーと卵に少量のサラダ、では、目標値のクリアは難しく、
簡単に作れるスムージーや、作り置きもできるスープといった時短メニューを取り入れたり、
野菜加工食品や野菜ジュースなども上手に活用したりして、
自分のライフスタイルに合った野菜摂取方法を見つけていくことが必要であると述べられています。

 

 確かに、食事内容を検討したり、野菜の摂取方法を工夫したりすることは必要不可欠です。
しかし、「食生活」とは、3度の食事だけを指すのではありません。
「食事」にこだわるから、面倒くさくなったり、ワンパターンになったりしてしまうのであり、
おやつでも夜食でも、とにかく何かを口にする機会を、
野菜・果物の摂取に活用してはいかがでしょうか?


 野菜や果物には、ビタミンやミネラルが豊富であるとの印象をお持ちの方も多いと思いますが、
実はタンパク質が含まれているもの(ブロッコリー、芽キャベツなど)や、
上質のオイルを豊富に含むもの(アボカド、アサイーなど)、
免疫賦活作用や抗アレルギー作用、抗がん作用などが期待できる成分を含むものもあり、
栄養素の補給という点でも「食事の時しか食べない」のでは、もったいないとも言えます。

 小腹が空いたら、甘いお菓子ではなく、果物や焼き芋など、
外食した日に、夜食を兼ねて軽くお腹に入れる際には、茹でた野菜や残り物の野菜で小鍋など、
野菜や果物を摂取する機会は、実は3度の食事以外にも色々あるのです。

 万が一、ジャンクフードなどを食べてしまった場合でも、
野菜や果物を一緒に(あるいは同日内に)多めに摂取することにより、
カラダへのダメージを最小限に食い止めることもできるのです。


 また、アスリートが試合の前、ステーキを食べた場合と、野菜や果物を食べた場合とを比較すると、
後者の方がパフォーマンスが上がり、記録が出やすいとの説もあります。

 受験生に受験前夜、験担ぎにカツなどをふるまうご家庭も多いかと思いますが、
大量の野菜を一緒に摂取しなければ、肉や揚げ物による過酸化脂質の影響で、
当日、実力が発揮できずに終わるという逆効果になってしまう可能性もあります。

 

 日常的に「野菜中心の食生活」「野菜・果物の摂取」を実行することが、
もちろん理想的ではありますが、忙しい現代人も、
せめて毎月の『菜の日』 には、1ヶ月頑張ったのカラダへのご褒美として、
普段にも増して、新鮮な野菜や果物を意識して摂り入れ、
健康で美しく、持続可能な若々しいカラダ作りに役立てたいものですね。

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