COVID-19 第4波に思う -1

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COVID-19 第4波に思う -1

COVID-19 第4波に思う -1

2021/04/18

  年度替わりの慌しさに加え、加速する感染状況に伴う諸事雑事に振り回され、
すっかり御無沙汰してしまいました。

   前回の記事「上巳の節句」の頃、京阪神では緊急事態宣言も解除され、
例年よりかなり早めの「ソメイヨシノの開花予想」も相まって、
今年こそは春を満喫できる! 昨年のリベンジだ〜
との雰囲気が高まっていましたが、

敵もさるもの、そうは問屋がおろさん、とでも言わんばかりに、
あっという間に感染は再び急拡大することとなり、
お花見はもちろん自粛、そればかりか、

新規感染者の増加も重症患者数も尋常ではない大阪では、兵庫、宮城と共に、
4月1日、「まん延防止等重点措置」(まんぼう)が適用されることが決まりました。
(施行は4月5日〜)

 「まんぼう」は、新型コロナウイルス対策の改正特別措置法の下で新設され、
2月13日から施行されたばかりですが、対象となった都道府県では、
緊急事態宣言が出されていなくても、知事の権限で、
地域を限って集中的な対策を可能にするというものです。

 しかし、祈り虚しく、この「まんぼう」も功を奏さず・・・

 連日、新規陽性者数が最も多い大阪府では、
4月7日に独自に『医療の非常事態宣言』を発表、
4月13日には、1日の新規陽性者数がついに4桁となり、
4月14日には、重症患者数が重症病床数を上回るという、信じられない事態に陥り、
大阪の状況は、『重症医療の危機』『医療崩壊瀬戸際』『災害レベル』
と報じられるまでになってしまいました。
大阪の医療現場からは、『歴史的状況』との声も挙がっているとのことです。


 関西圏では、感染力が強いだけでなく重症化率も高いとされる英国型変異株が、
これまで主流だった株に置き換わることにより、
急速な感染者や重症者の増加が起きているものと考えられていますが、
この英国型変異株とよばれるものは、
新型コロナウイルスのスパイクタンパクにN501Yという特異的な変異が起こり、
宿主であるヒトへの感染力が強くなったという性質の変化があるようです。

 実際、比較的若い年代の感染や重症化が、この惨事を招いていることは疑いありません。


 このパンデミックが発生して以来、毎日のニュースの冒頭では、
「今日の東京の1日の新規感染者数は・・・」が決まり文句となっていたはずなのに、
いつの間にか、大阪が主役となってしまっています。

 東京はじめ、大都市圏の知事たちは、大阪の日々の状況を気に掛けながら、
「いつ大阪のようになってもおかしくない」「大阪のようになる前に」
と、深刻な顔で対策を語っておられます。 

 

 今、パソコンから顔を上げると、窓の外には、
古くからの大阪のシンボル「通天閣」が、
「大阪モデル」の赤信号を示すLEDの赤い光を放っています。

 暗闇に燦然と輝く赤い塔は、周囲を明るく照らし、
このようなご時世でなければ美しいと感じるはずですが、
命の危険と懸命に闘う患者様とそのご家族、
そして命がけで職務に当たっておられる医療従事者の方々のことを思うと、
胸が締め付けられると共に、
その明るさ・美しさが恨めしくも思えてきます。

医療崩壊への憂い

 元々、大阪は、感染症に対する意識の高い土地柄でした。
日本で最初に恒久的な感染症専門病院を創ったのは、大阪市だったのです。
明治20(1887)年、今の天王寺区に設けられた桃山病院は、
コレラ、ペスト、結核等の患者の治療とそのまん延防止のために、
大きな役割を果たしてきました。
 

 しかし、平成5(1993)年11月には、「その役割を終えた」として、
桃山病院は100年余りの歴史に幕を降ろすことになりました。

 医療も進化し、衛生状態も国民の栄養状態も良くなった今の時代に、
もはや感染症の大流行などありえない、感染症専門病院など無用の長物、
との結論に至ったのでしょうか。

 桃山病院跡地には、感染症(当時は伝染病)の犠牲となられた
多くの患者さんやスタッフの方々の慰霊のための石碑が、建立されています。

 桃山病院閉院後の1999年には「伝染病予防法」が廃止され、
新しく「感染症法」(「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」)
が施行されることとなり、感染症の捉え方も、行政レベルでの対応の仕方も、変化しました。
感染症専門病院は作らず、選ばれたある程度の規模の病院において、
感染症病棟を作るか、あるいはいくつかの病床を感染症患者に充てるということになったのです。

   そんな人間社会を嘲笑い、気付きをあたえるかのごとく発生した、今回のパンデミック。

 もしも、桃山病院のような感染症専門病院が今も存続していたなら、
感染症患者の扱いに長けたスタッフが迅速かつ適切な処置を施すことができる上、
たとえ感染者が増えたとしても、たくさんの感染病床を備えているため、
『重症医療の危機』『医療崩壊瀬戸際』『災害レベル』などという事態は回避できたのでは? 
とも考えてしまいます。

 

 実は、今は亡き私の祖父は、桃山病院の院長を務めたことのある人でした。
現場で陣頭指揮を執り、患者様の救命に奮闘してきた祖父は、
COVID-19 というたった一種類の感染症にさえあたふたしているこの国の実態と、
その中でも現在、最も深刻な状況にあるといえる大阪の現状を、
遠いところから、どのような思いで眺めているのでしょうか?

 もしも「現場を知る専門家」である祖父が存命なら、
今、どんな助言を与えてくれるでしょうか?

 パンデミックの発生当初からずっと、
もう何十年も逢っていない祖父に思いを馳せる私ですが、
患者様やそのご家族、そしてそれを懸命に医療を支える医療従事者の皆様、
月並みな言葉しか見つかりませんが、
とにかく頑張ってください。。。

ワクチンにすがっていいの?

 予想を超えた急激な感染拡大を引き起こし、「第4波」とも呼ばれる事態を招いた背景には、
ウイルスの特性でもある変異が起きた結果、存在・蔓延することとなった
変異型ウイルスの存在が大きく関わっています。

 しかも、厄介なことに、変異型ウイルスは1種類ではなく、
日本国内でもすでに数種類が確認されています。
世界中が競い合って開発競争を繰り広げ、やっと実用化されて接種が始まったワクチンも、
これら変異株への効果は確かめられていないのが実情です。

 たとえ運良く効果が認められたとしても、
このウイルスに対する抗体は、生涯維持されるものではなく、
いつまた感染するかもわかりません。

 
 ワクチン接種に伴いどんな副反応・有害事象が発生するのかについても
明らかになっていくのは、これからであると思われます。

 そもそも、健康体に人為的に抗体を作らせるワクチンには、
副反応・有害事象はつきものですが、
これまでにも、訴訟に発展している事例もいくつかあるように、
それは時として、命に関わる重篤なものであったり、
正常な日常を奪うほどの後遺症であったりする場合もあります。

 

 そんなワクチンですが、今回、日本は先進国の中でも接種率が極めて低い、
つまり対応が遅いのです。
そして、都道府県により、その接種回数や接種率にも大きなばらつきがあるようです。

 また、中国では、ワクチン接種は税関職員など、
リスクの高い職に就いている人が優先されるそうで、
対象年齢も、現時点では 18〜75歳未満となっているようですが(75歳以上検討中)、
なぜ日本は、高齢者優先なのでしょう。

 ワクチン対応に手が回っていない原因としては色々な背景があるようですが、
わが国では原則、医師しか接種出来ないという法的な要素もあげられます。
そのことが「医療現場の逼迫」「医療従事者の疲弊」に拍車をかけていることは
想像に難くありません。
(現在、歯科医師に対象を広げるよう検討中のようですが・・)

 海外に目を向けると、薬局で薬剤師が接種している国も方々にあるというのに・・・

 体調を崩した際にはまず薬局へ行き、薬剤師に相談するという文化がある国では、
COVID-19ワクチンに限らず、日頃から、予防接種などの際にも、
薬局を訪ねるのが常識となっているようです。

 日本でも、昭和 20年代には一時期、薬剤師が接種していたことがあったそうですが、
アナフィラキシーという即時型アレルギー反応が起きたりしたことをきっかけに、
やはり医師でなくては、となってしまったのでしょうか。

 しかし、現在は、エピペンというアナフィラキシーショックを救命できる薬があり、
これは医療関係者でなくても、接種できることになっています。

  新型コロナウイルスワクチンの集団接種会場において、
ワクチン液を希釈したり、注射器に充填するなどの業務を、
薬剤師が担っている自治体も多くあります。

 限られた時間でより多くの人に接種できるようにするには、
ワクチン接種に伴う作業を効率化する必要があるため、
分業により、それに従事する医師や看護師の負担を少しでも減らすのが目的と思われますが、
ならば薬の知識があり、扱いにも長けた薬剤師にも、条件付きで接種を認めることが、
この非常事態を乗り切るための一つの方策であると考えるのは、私だけでしょうか。

 
 いずれにせよ、効果も安全性も不確実で、
いつ順番が回ってくるかもわからないなワクチンにすがるという受け身の対策ではなく、
各自がより一層、健康管理や、生活様式の見直しに取り組み、
COVID-19 を予防するだけでなく、
医療のお世話になることのないよう心がけること、
それが現状をこれ以上、深刻化させない唯一の方法であることは言うまでもありません。

 

 しかしながら、「マスク、アルコール消毒、三密回避(時短営業、テレワークの推進含む)」
などの消極的感染対策だけでは、もはやこのコロナ禍に太刀打ちできないのだということに、
多くの人が気付き始めています。

 ワクチンに抗体をつくってもらうのではなく、
元々、我々のカラダに備わっている自然治癒力を賦活させ、
ウイルスの侵入及び発症をブロックすることが、本質的な解決策だと何となく理解してはいても、
ではその具体的な方法はと聞かれれば、明確に答えられる人は少ないのではないでしょうか。

 

 これについては、また次回にお話ししたいと思います。

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