「冬病夏治(とうびょうかち)」 とは

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「冬病夏治(とうびょうかち)」 とは

「冬病夏治」とは

2023/08/22

「暑さ」はカラダに悪い?

〜暑さを味方に〜

 「地球沸騰」との表現が使われる今夏の暑さ、尋常ではありませんよね。
しかも今年は、10月頃まで ”暑い日” が続くだろうとの予報です。

 今夏、熱中症で搬送されたり、命を落とされた方は例年以上に多いようですし、
いわゆる ”夏バテ” により体調不良に陥ったという話は、挨拶代わりのようによく耳にします。
おまけに、感染症も再び増加傾向にあり、一体、何をどうしたら健康に過ごせるの?
と言いたくなってくるような毎日ですね。
 

 熱中症や夏バテは、いうまでもなく「暑邪」が原因で引き起こされるものですが、
中醫学では、熱中症に代表されるように、暑い所での長時間の作業により、
体力を消耗し切ってしまうような場合は「陽暑」、
エアコンの冷気に当たりすぎたり、冷飲食により体調を崩すような場合を「陰暑」と、
区別し、当然のことながら、対処法も違ってきます。

 いずれにせよ、「暑邪」は大敵で、心身に相当なダメージを与えますが、
暑さは「陽」のエネルギー(陽気)が溢れている証左でもあり、
この自然界の陽気を上手に利用すれば、実は大きな健康効果も期待できるのです。

 
 中醫学には『冬病夏治(とうびょうかち)』という言葉があります。
これは「冬に発症する慢性の症状や陽気不足による不調を、
夏の養生によって好転させる」という意味です。

 夏に自然界に溢れている「陽」のエネルギーと上手に付き合い、
自らのカラダの不足しているところを補うようにすれば、
冬の「寒邪」による不調を回避して、元気に過ごすことができるのです。

 そう考えると、暑さが秋まで続くとの予報がなされている今年は、
これまでの不調をリセットするには好都合、との考え方もできそうですね。


 冬場に症状が悪化したり、冷えにより引き起こされる病、
たとえば、冷え性、生理痛、関節痛、神経痛等などを抱えている人や、
風邪をひきやすい人は、「陽」の氣の不足が原因となっている場合が多いので、
とにかく、カラダを冷やさないよう心がけ、運動や入浴で適度に汗をかき、
からだを温めて新陳代謝を良くすることにより、
体内に潜んでいる余分な「陰」を追い出してしまうことが、
寒い季節にも健康的に過ごす秘訣であり、正しい夏の過ごし方と言えるのです。

 

 その意味では、暑い夏は、「養生」に最適な季節とも考えられるのです。

夏の養生方

〜生活習慣と食養生〜

 中醫学では、「夏の適度な発汗」は冬の間にカラダに溜めこんだ邪を追い出すとされ、
中でも特に、冷え性体質の改善に役立つと考えられてきました。

 夏の発汗が足りないと、カラダにたまった水分や冷えを十分に逃がすことができず、
そのままそれが、秋・冬の不調につながってしまいますが、暑いからといって、
冷飲食に走ったり、一日中、エアコンのきいた室内で過ごす習慣が身についてしまうと、
毛穴が閉じて汗をかく機会が減り、
ひいては汗をかきづらい体質に陥ってしまうこともあります。

 とはいえ、炎天下での長時間の行動は熱中症の危険もありますし、
「汗は心(しん)の液」と言われるように、
過剰な発汗は「心」を傷めてしまうことにもなります。

 
    陰陽五行説では「火」の特性を持つとされる「心」ですが、
「火」の熱いエネルギーを原動力として、全身に血液を送り、
万物の成長を支えていますので、陽気が盛んになりすぎると、
オーバーヒートしてしまうのです。

 また「心」は、ヒトの情緒やメンタル面とも深く関わっている臓腑です。
夏になると、何となく気分が高揚してくるという方も多いのではないでしょうか。

 その「心」がオーバーヒートしてしまうと、
ちょっとしたことで過剰に興奮したり、眠れなくなったりする可能性もあります。

 なので、比較的涼しい時間帯を選んで外気にあたり、
適度な発汗の機会を作るなど、無理のない範囲で発汗を促すことが必要です。

 

 

 繰り返しになりますが、夏は陽気を補う絶好のチャンスですので、
カラダを冷やすのではなく、カラダを温め、重ねて陽気を補ってくれる食べ物を、
積極的に摂取することをお勧めします。

 たとえば、にんじん、カボチャ、ニラ、長ネギ、ショウガ、シナモンなどがそれに該当します。
高麗人参などは最強で、お茶やゼリー、ドリンクなども売られていますので、
試されると良いでしょう。

 ただ、そのようなものばかり食べすぎると、「陽」が亢盛しすぎて、
のぼせを招いたり、発汗しすぎて脱水を引き起こすこともありますので、
適度にカラダをさまし、水分も補ってくれる、色鮮やかな夏野菜たち
ートマト、きゅうり、なす、ゴーヤ、すいか ー 等々も、適度に摂り入れるようにしましょう。

 もちろん、それ以外でも、適度な水分補給をお忘れなく。
添加物の多い市販のスポーツ飲料ではなく、天然水か沸騰させてさました水道水に
ミネラルたっぷりの天然の焼塩と、ほんの少しの甘味をお好みで入れて、
オリジナルの健康飲料を作るのも楽しいですね。

 なお、ミネラルたっぷりの天然の焼塩は、
自宅で麦茶を沸かすときや、ジュースを飲むときなどにも、入れるといいですよ。


 

 また、エアコンの部屋にいる時には、腹巻きやレッグウォーマーなどを身につけて、
主にリンパ節の集まっている部位を冷やさないよう注意し、
免疫力を下げないようにする工夫も必要です。

 その場合は、できれば、毛細血管を広げ、自分の力で体を温める効果を備えた繊維から
作られているもの
などを選ぶと、なお良いでしょう。

 

 四季のある国に生まれた私たちは、
自然界から多くの恩恵を受けられる幸運に恵まれています。

そしてどの季節にも、自然界が発するメッセージが隠されています。

 暑いのは嫌だ、と避けて通るのではなく、その意味を考え、存分に味方につけて、
一層健康になり、元気ではつらつとした人生を送りたいものです。

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