木枯らし1号の中、パワースポットで悪霊退治?
2021/10/27
「木枯らし1号」って?
近畿地方では、去る 10月23日の霜降の日に、「木枯らし1号」が吹きました。
これは、昨年と並び、観測史上最も早い記録とのことです。
木枯らしは凩とも言い、10月半ばから11月末頃の西高東低の冬型の気圧配置の時に吹く、
最大瞬間風速 8 m/秒 以上で西北西から北向きの、冷たくやや強い風のことをいいます。
吹くたびに葉が落ちるため、木を枯らしてしまうという意味から、木枯らしと呼ばれます。
そして、10月下旬の霜降から 12月下旬の冬至までの間に吹く木枯らしを、
「木枯らし1号」と呼び、冬の到来を告げるサインであるとされていますが、
今年の「木枯らし1号」は、霜降が始まった途端、その未明に早々とやってきました。
観測史上、最も暑かったはずの10月に、どうしたことか・・・
その日は、思うところあって、とある観光地へ出掛けておりましたが、
日中も気温が上がらず、冷たい風にも煽られ、予想外の寒さにふるえておりました。
因みに、午前9時までの近畿各地の風速は、以下のとおりだったようです。
夜中にだけでなく、その後も強く冷たい風が吹いた日でした。
・大阪市: 10.2メートル (午前0時18分)
・神戸市: 11.3メートル (午前2時4分)
・京都市: 6.4メートル (午前4時28分)
・彦根市: 15.2メートル (午前1時45分)
・和歌山市: 13.1メートル (午前3時54分)
( 10月23日 大阪管区気象台発表 )
世界遺産の観光地
そんな寒空の下、出かけた先は、高野山です。
真言宗の総本山である金剛峰寺はじめ、多くの寺院や歴史的建造物がある他、
皇族はじめ、歴史上の人物や、著名人・有名企業から庶民まで、
20万基を超える墓石や慰霊碑などが建ち並ぶ墓地としても知られますが、
山上の広いエリアが世界遺産に指定されており、
コロナ禍前は全国各地からのみならず、インバウンドの観光客でも賑わっていました。
我が国が誇る名観光地の一つです。
年に何度も、大きなイベントが開催されており、
また秋には紅葉の名所としても知られますが、あえて紅葉には少し早く、
何のイベントもない空いているであろう日を狙って訪れることにしました。
しかし、さすが名所であり、それでも多くの日本人観光客が訪れており、
臨時バスが走ったり、帰路のケーブルは満席で、立って下山することになりました。
夏は避暑地として訪れる人もいるほどで、
ただでさえ下界より数℃、気温が低い地ですが、
その日は前述のとおり寒波が訪れており、強風も吹いて、寒かったです。
山上は、少し紅葉が始まっており、清楚な雰囲気でした。
パワースポットのご利益
そんな高野山は、弘法大師がかつて真言密教の道場を開いた聖なる地であり、
有名なパワースポットでもあります。
その中でも高野山における二大スポットとされているのが、壇上伽藍と奥之院です。
今回の訪問の目的の一つが、御朱印をいただくことだったので、
私たちはまず、納経所のある奥之院へと向かいました。
奥之院に至るまでの参道には、樹齢 700年を超えるといわれる杉木立がそびえており、
大きなパワーが漂っていることが体感できました。
そのためか、寒風に晒されながら歩いていても、
いつものように疲れや空腹を感じることはありませんでした。
マスクを外して緑の香りのする空気を思いっきり吸い込むと、気持ちよかったです。
奥之院は、かつて弘法大師が入定した中心聖地ですが、
御廟橋を渡った先の弘法大師御廟では、
大師=空海が、現在も生きて座禅を組んでいるとの信仰があるため、
聖域とされており、写真撮影は禁じられています。
脱帽するようにとの表示もありました。
訪れた弘法大師御廟では、空海の存在により、
パワーをいただくことができるとされています。
また、石段の手前にある弥勒石に触れると、弥勒菩薩と縁を結ぶことができ、
運気が上がるとされています。
寒さが何より苦手な私が、寒風の中、寒さもさほど感じることなく
昼食を取るのも忘れて歩き回ったにも拘わらず、
朝、家を出る時より明らかに「氣」が漲っていたのは、
やはりパワースポットならではのご利益なのでしょうか。
今後、弥勒菩薩のご利益で、運気が上がることも期待したいものです。
母方の祖父母や、義理の祖父の魂が鎮座する納骨堂へもお参りして、
奥之院を後にし、金剛峰寺へ向かいました。
日本仏教において最重要な聖地であり、
大きなエネルギーの満ちたパワースポットでもある高野山には、
他にも、パワーを得て運気をアップさせたいと考えている人が
訪れるべき場所がいくつもあります。
シンボルである大門(赤門)や、徳川家光によって建立された徳川家霊台などは、
そこを通るだけで実際に多くの人がパワーを感じたと証言しています。
指定文化財であり、高野山に伝えられた数多くの文化遺産を
保護管理している博物館として人気が高い高野山霊宝館には、
国宝や重要文化財を含む3万点近くの仏画や仏像が所蔵されていますが、
それらには長い歴史の中で、多くのパワーが込められていると考えられており、
ただ見るだけでも多くのパワーやご利益をいただくことができるでしょう。
悪霊退治には?
ところで、患者様のお悩みや苦痛を解消するお手伝いをさせていただくために、
中医学的手法を中心に、持ち合わせているあらゆる知識を動員しても、
どうしても上手くいかないケースが、時々あります。
自分の不調をなんとかしようとした場合に、同様の経験をしたこともあります。
理論的には正しいはずなのに、全く効果がない、あるいは、逆の結果が出てしまう・・・
どこがどういけないのか、わからない・・・
そんな時は、何故こんなことが起きるのかと悩み、途方に暮れてしまいますが、
実は、患者様に取り憑いたモノ、すなわち「憑依した霊(特に悪霊)」と対話し、
離れていただくことにより、面白いように効果が現れることがあるのです。
こんな話をすると、西洋医学信奉者からは笑われたり、疑われたり、
また、科学者のくせに・・との声が、どこからか聞こえてもきそうですが、
また、この世にはありとあらゆるところに科学的には解明できない現象が存在し、
科学の力だけでは全ては解決できないのだということを認めなければ
健康問題含め、人生に立ちはだかる諸問題を乗り越えてはいけないのです。
このことは、多くの偉人が経験談として語っているところでもあります。
霊はどこにでも存在し、容易に私たちに乗り移ってくると言われますが、
ほとんどの霊は悪いことをしないものなので、気付かないことの方が多いのです。
ご先祖様や身近な人の霊が、私たちを守ってくれるために乗り移ることもあります。
しかし、一部に強い邪念を持った霊(=悪霊)が存在し、
その波長が生きている人間の邪念と共鳴することによって、
心身に異変を来すことがあると言われています。
よって悪霊は、中医学的には「邪氣」の一部と考えられます。
ネガティブな感情を抱えた状態で心霊スポットに行った場合などは、
同じ負の波長をもつ悪霊が、親近感を覚えて寄ってくることもあります。
病に罹患した人が、クヨクヨと後向きなことを考えていると、
また別の部位に新たな病を発症してしまうということはよくありますよね。
以下に当てはまるものがある場合、悪霊に取り憑かれている可能性があります。
特に、自ら放った生霊に、自分自身が取り憑かれている場合に、
もっとも心身に変調が現れやすいと言われています。
・ 以前よりも目つきが悪くなっている。
・ 原因が不明の不調、視力の低下、異様な疲労感などがある。
・ 睡眠の質が良くなく、悪夢に悩まされている。
・ とにかく肩が凝る、肩が重い。
・ なぜか悲観的になり、ネガティブな言葉を多く発する。
では、その「霊」特に「悪霊」退治には、どんな方法があるのかですが、
これまで効果がありそうだと言われていたものは、
・神社でお祓いをしてもらう。
・塩と水を用意し、清める(塩風呂など)。
・目の前で何度か十字架を切る。
・橈骨あたりを逆の手の側面(小指側)で何度か叩く。
・滝に打たれながら真言(マントラ)を唱える。
などでした。
しかし、高野山真言宗のお経である「般若波羅蜜多心経」を唱えることでも、
悪霊払いができるらしいと知りました。
ただ、単に唱えるのではなく、読経の前に必ず、その霊に対し、
「◯◯家の(祖先の)霊・・・健やかに成仏してください。」とか、
「△△に取り憑いた一切の霊を永遠に遠ざけてください。」とか、
2回以上、唱える必要があるそうです。
高野山では、行事の際に、お坊さん達が大きな声でお経を唱えながら歩いたりしますが、
その場に居合わせ、手を合わせて一緒に祈るだけでも、同様の効果があるようです。
つまり、パワースポットとしてエネルギーをいただけるだけでなく、
悪霊までも祓っていただける、ありがたい聖地だということになります。
考えてみれば、最近の私は、
上述の『霊に取り憑かれている可能性がある5項目』の幾つかに当てはまっていました。
ストレスフルな今日この頃、もしかして、悪霊に憑依されていたのかも・・・ゾーッ
しかし、高野山へ行ったことにより、心身が本当に軽くなり、
モヤモヤしていた問題も、何とかなるさ、と思えるようになりました。
心身の状態に、明らかに変化が起きています。
そう考えると、別の目的であったとは言え、
本当に良いタイミングでの高野山参詣だったなあ、
これもご先祖様たちのお導きかもしれない、と思えたりもします。
エネルギーチャージと心のデトックス、
そして知らないうちに憑依した霊に成仏していただくためにも、
また時間を見つけて高野山を訪れたいと思います。
日々の生活では、
ネガティブな感情により悪霊を寄せ付けないよう心がけるとともに、
これまで以上に先祖に感謝する心を忘れず、
心身の健康管理に努めていきたいと考える秋のひとときです。