七草粥に祈りを込めて・・・【自然医科学研究所】
2021/01/07
仕事始めも過ぎ、お正月気分もリセットされた1月7日は、「人日の節供」と呼ばれます。
古代中国では、元旦から7日目にあたるこの日は刑を行わず、
7種の若菜を粥に入れて、無病息災を願って食べていました。
この風習が日本へ伝わり、1月7日には「七草粥」を食べるようになったのです。
現在は、スーパーなどで早くから「七草粥」の材料がセットになって売られていますが、
元々は、日本古来の若草摘みという風習に基づき、
前夜に未婚の乙女が摘んだ七草を使うのが「吉」とされていました。
「お正月の過食で疲れた胃を休めるため」「主婦を休ませるため」
に食べるものと理解されているフシもある「七草粥」ですが、
本来は、邪気を払い、無病息災を祈るために 7日の朝に食べるものとされています。
江戸時代には公式行事となった、由緒ある伝統行事なのです。
寒さが本格的になるこの時節、今冬は特に
新型感染症が猛威を振るっている最中でもあります。
家族みんなで温かい七草粥を食べて、身も心もほっこりし、
パンデミックの早期終息と、健康で幸多き一年を祈りたいものですね。