「入梅(にゅうばい)」ですが・・・【自然医科学研究所】
2022/06/11
本日 6月11日は、暦の上では雑節「入梅 (にゅうばい)」となります。
太陽の黄経が80度に達した日とされ、この日から約30日間が、いわゆる "梅雨"の期間になります。
日本では、気象庁が地域ごとに出す「梅雨入り宣言」が、入梅の日とされますが、
実際は例年、雑節「入梅」以前に「梅雨入り」となる地域が多いです。
私の住む近畿地方でも、平年は 6月 6日となっています。
・・・が、異常気象の続く今年は、
例年通り5月に「梅雨入り」した沖縄・奄美に続き、
関東甲信 で 6月 6日に「梅雨入り宣言」が出されましたが、
近畿はじめ、梅雨のある地方の多くは、未だ入梅していません。
九州南部・北部が、「入梅」の今日、例年より 10−13日遅れて
ようやく「梅雨入り」となったようですが。
当初の予報では、今年の梅雨入りは早め、梅雨明けは遅めと言われていたにも拘らず・・
高温多湿で過ごしにくく、水害なども多発する時期ですので、
入梅が遅れるのは実は嬉しい反面、
中国では五季の一つ「長夏」として、四季とは別の季節をあてがうなど、
自然界には欠かせない貴重な時節でもありますので、
一体いつ訪れるのかと、多少、心配になっても来ます。
何はともあれ、体調管理の難しい「梅雨時」です。
暑さでどうしても水分が欲しくなりがちですが、
カラダに余分な水分を溜めることが体調不良につながります。
飲料としては、利水作用のあるハトムギ茶などを常温でいただくのがおすすめですが、
冷房で体を冷やさないようにも注意しながら、
健康管理に留意し、来る夏を元気で迎えたいものです。
6月11日は「傘の日」でもあります。
「入梅」になると出番が多くなる傘ですが、
最近はカラフルなものや機能性を備えたものが出回っていて楽しいですね。