瑞雲昇龍の如く・・・【自然医科学研究所】
2024/01/04
2024年は「甲辰(きのえたつ)」
新しい年、2024年が幕を開けました。早いもので、令和6年辰年のお正月です。
「十二支」とは元来、年月や時刻、方位を計るために用いられたものであり、
「辰の刻」とは午前7時から9時頃を、
「辰の方角」は、東南東またはそれよりやや南を指します。
その後、干支には、その音にちなんで12種類の動物がそれぞれ割り当てられたため、
辰には、「龍」「竜」という字を当てて「ドラゴン」のように扱うようになりました。
龍は雨や海などに関連した水の守り神として、豊作や豊漁をもたらし、
悪運を断つとして古くから崇められてきました。
瑞雲昇龍とは、龍が瑞雲を巻き起こし、それを貫いて勇壮に天に向かって昇る姿を表現したものです。
瑞雲を貫いて勇壮に翔け昇る力強い姿は、運気上昇と家運隆盛・繁栄を招くとされます。
また、「龍の吐く炎は地に入りて黄金となる」と伝えられ、金運・財運の象徴ともされています。
瑞雲昇龍が握っている玉を如意宝珠(にょいほうじゅ)といいます。
如意宝珠は、あらゆる願いをかなえる力を持っているとされ、
橋の欄干に装飾として使われていたり、神社の屋根や仏像の手にあるのも宝珠です。
刀身彫刻では、龍神がこの宝珠を追う図が採られることが多く、これを玉追龍と称しています。
元旦早々、北陸地方を大きな地震が襲うなど、不穏な幕開けとなってしまった「辰年」ですが、
旧暦では立春が新しい年の始まりとなります。
『悪運を断つ』龍、『運気上昇を招く』瑞雲昇龍、
そしてその龍が手にしている『あらゆる願いをかなえる』如意宝珠のご利益により、
勢い溢れる素晴らしい一年となりますことを願ってやみません。
被災地の皆様のご無事と、1日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。